非正規雇用者とワーキングプアの関係性
非正規雇用者とワーキングプアの関係性
日本において若年層の失業率はオイルショックや円高不況に直面しても失業率もひくく、欧米諸国などに比べても失業率は低かったのである。そのためかフリーターは甘えだとする風潮が蔓延していった。その後正社員をへらし日雇い、派遣、アルバイトなどの雇用制度ができてしまい、正社員の枠が狭まったことにより正社員を減らし、日雇い、アルバイトなど様々な雇用形態が生まれた。日本は正社員においては新卒一括採用であるが、非正規という雇用形態を増やすがゆえに新卒の枠も減ってしまい、新卒で就職できず、フリーターになってしまうものもでてきており、決して甘えとはいえない雇用状況が引き起こされているのである。
日本という国においては学校という組織を卒業する前は学校や職安や学校での人脈を用いて就職活動や会社に対するあっせんが行われており、卒業と.同じタイミングで就職するということが日本の就職スタイルとされていた。そして欧米諸国は若者が高い失業率であり、どうすればこの高い失業率を解決できるのかということで日本の終身雇用制度が注目されていたのである。だが、現実の日本では、不況が起こり、長引いてしまい、1990年頃から高校を卒業しても正社員にはならずフリーターをつづける人々が.増加.していったのである。その不景気が起こると、終身雇用である正社員は景気がいいときは増加するが、景気が悪くなると、会社が倒産することやリストラにあい、正社員という立場を失い非正規雇用で働くこと人が増えるのである。その結果不景気の煽りを受けて学校卒業後に非正規雇用でしか就職をしたことがない人が増加し。その人たちがワーキングプアになってしまい更なる貧困にまきこまれてしまうのである。
戦後の日本における非正規労働者は、既婚女性のパートと学生バイトに限定されていたが、どちらも扶養家族にはいるため収入の少なさは問題にはなっていなかった。だが、現在では上記以外の.非正規労働者が増加しており、彼らは公的年金にも加入しておらず、少ない収入しか得ておらず、自分の将来に不安を抱えて生活しているのである。結局年金を払わないワーキングプア層が増えれば増えるほど年金制度を維持すること難しくなってしまうのだ。そしてワーキングプア層は結婚できる生活力もないので非婚化、少子化などという問題が顕著になっているのである。自分の事情で一度非正規になってしまうと非正規雇用しか採用されないという状況を引き起こしてしまい、貧困から抜け出せないという問題をひきおこすのである。この貧困の問題を個人のせいにするのはいとも簡単だが経済の構造の変化、、日本における新卒一括採用の弊害など様々な問題のせいでたくさんの非正規雇用者がいるということをれ忘れてはならない。現在の日本では非正規イコール怠け者という考えをする人もおり、自分が運よく正社員になれたということを理解せずに発言する者もいる。そして派遣社員においては正社員とは違い、いつでも会社側が労働者側を切ることができるという安定性のなさが問題視されている。。それほど日本の格差の問題や雇用の問題は大きな闇があり、正規雇用からドロップアウトした人をどう救うかが課題となっているのである。
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